よしあきの「音符に追われて」
一部であるが、私がSHINKAのボーカルを務めていることが仲間うちに浸透してきた。
そのことで世間の人々は大きな勘違いをする・・・。
友人のお母ちゃんたちが私に会うと、こう言って困らせる。
「うちの孫に、音符の読み方、教えてよ。」とか・・
「エッ!ボーカル?ちょっと!、ホント!歌って!歌って!」とか・・、
「氷川きよし、会ったことある?かわいいでしょ!」・・・・・んな訳、ねーだろ!・・知らないよ!
聞いてて、俺が恥ずかしい・・・。
しかし、よく言われるのは「音符、読めてあたりまえ」みたいな・・ノリだ。
そりゃ・・少しは読めるけど・・・正直、ひどいものだ。
こないだも、友人のピアノ教室のぞいたとき、友人が
「彼はバンドのボーカルなの。」と、いっちまいやがった。
「へー、じゃあ、これ歌おうよ。」と、綺麗な先生が私に楽譜を渡した。
{・・・ジョエー、読める訳ないやん!えらいことに、なったやんけー。}
恐る恐る、楽譜に目をやった。
・・・ん・・・・「ウン、パッパ」・・って、書いてある。
ラッキー!知ってる歌じゃー。
伴奏が始まって、思いっきり歌ってやった・・・。
「さすが、うまいわ!」皆、絶賛した・・。
{リーダー、SHINKAを見せつけたぜ!!}
・・・しかし、いいことも長くは続かない・・・。
・・・・綺麗な先生がいきなり、ダ、カーポだとか、フォルテだとか、三部合唱で・・とか言いかけた。
でた!!音楽理論!!これはいけない!!私はとっさに
「すいませーん!携帯なりましたんで・・・。」
といって、そこから出てった。・・・・こういうとき携帯もいいもんだ。
結局、黙って帰ってしまった。
リーダー、ボーカルの道もなかなか、きびしい・・・・・・ね・・・・・・。